『超高速スーパーコンピュータを用いた大規模脳画像データの高速前処理』に関する弊社論文が掲載されました。

弊社がスーパーコンピュータ「富岳」を活用し、1,410枚の脳画像データの前処理時間を大幅に短縮した成果をまとめた論文が「Scientific Reports」に掲載されました。

詳細はこちら 

https://www.nature.com/articles/s41598-023-46073-4

本研究では、世界最高性能のスーパーコンピュータ「富岳」を活用し、1,410枚の脳画像データの前処理を17.33時間で完了させることに成功しました。これは、従来のパーソナルコンピュータで数年かかる作業を大幅に短縮したものです。使用された前処理ソフトウェアは、脳皮質表面の再構築に用いられるFreeSurferです。
本技術の最大の特徴は、複数ノードの並列処理を用いて、大量の脳画像データを高速かつ効率的に処理することが可能になることです。FreeSurferの最適化と加速を実現し、複数の脳画像を同時に処理することにより、前処理の時間を劇的に短縮しました。
この研究により、脳画像データの大規模分析が現実的な時間内に可能となり、脳の構造や機能に関する理解が深まることが期待されます。また、この技術は、自動診断や神経科学研究における大量データ処理の基盤となる可能性を持っています。
弊社は本技術を活用し、医療分野における診断支援ツールの開発や、神経科学研究における新たな発見を加速します。 

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